秋田県仙北市の田沢湖から程近い乳頭温泉にある野湯。
乳頭温泉郷の最深にある黒湯温泉の脇道から徒歩で山道を進んで30分、この記事ではその道なりを紹介させて頂きます。
まずは、黒湯温泉駐車場から黒湯温泉への階段を降りると黒湯温泉と先達川への分かれ道がある。それを先達川方面へ進む。以下の画像では乳頭山登山口方面である。看板があって、非常に助かる。
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看板を登山口方面へ向かって程なくして、先達川を目の前に黒湯温泉を右手にひらけた河原へ辿り着く。
そのまま黒湯温泉を右手に、先達川を左手に拝みつつ、登山道を歩いていく。
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先達川の対岸には石山の湯が轟々と音を立てて、硫黄煙をあげている。乳頭温泉の壮大さを全身に受ける。上記、写真の右手に見えるパイプには石山の湯から取ってきた温泉が通っているのだろうか。
ここまでは人工物があり、安心して歩を進めることができる。
5~10分歩くと、先達川にかかる石橋がある。これを渡る。もちろん柵などはなく、私が行った10月下旬でも橋は凍っていたので注意が必要だった。
言い忘れていたが、今年は熊の出没が多く、たつこの湯が存在する秋田県でも多数の被害が出ていたので熊鈴をお忘れなく。私は熊鈴を絶えず鳴らし、時折ホイッスルで自らの存在をアピールしていた。スプレーもあれば、なお安心。
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石橋を渡ると本格的な山道になり、斜面を登るので覚悟が必要。。
私はgoogle mapで現在地とたつこの湯の位置を比較しながら、進んでいました。もちろん圏外になっていたので、事前にgoogle mapのダウンロードをしておくと便利です。YAMAPなどでもよし!
石橋から10分ほど登ると先達川に10m級の人工滝が出現する。その反対の景色が上記の写真。紅葉が綺麗。
ここからがきつい。
こまめに休憩をしながら、mapを確認する。たつこの湯と現在地は目と鼻の先であったはずなのだが、全然それっぽいものが見えない。
登山道はまだ続いているので、先を急ぐ。
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木道もある。この木道まで来れば、もう一息。
![](https://bold-akune-2351.under.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/01/D20D4CD8-2B21-49DE-B2FA-A61F77641F34_1_102_o-768x1024.jpeg)
木道を越えて、歩いて程なくすると先達川の上流に辿り着く。大きな岩がたくさんある中で複数の岩に矢印が存在するのだ。その矢印の通りに進む。渡河する必要があるので、当日と前日の天候は要チェック。
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矢印に沿って、歩いていくと上記の場所に辿り着く。これ以上は登らなくていい。
右手を見ると、、、
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美しい、、、、
美しすぎる、、、、
紅葉と白濁色の硫黄泉、、、ここは桃源郷か、、、、
想像以上に険しく、心細くなるような山道を40分ほど登ると辿り着いた。
湯温は少し熱めで41~42℃くらいはあった。
目の前に川があるので、熱すぎたら自前の折りたたみバケツで温度調節をした。
![](https://bold-akune-2351.under.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/01/F4ECDFEE-C894-46BC-BDE9-B4D132E40353_1_105_c.jpeg)
天候も次第に晴れた、、、登り始めた当初は雨が降っていたのに、、
紅葉と温泉を独り占め、、、
これ以上の贅沢は無いだろう、、、、これだから秘湯、野湯巡りはやめられないのだ、、
周りの景色と温泉を楽しみながら、気付けば小一時間は入っていた、、
たつこの湯自体は湯が泥の中から、少しずつ湧いていたので気を抜くと火傷する。
入る位置は注意が必要だろう。入った後は、温泉が泥で濁るので写真は入る前だと白濁色が撮れる。
私は10月下旬に行ったから、登山客もおらず、ゆったり満喫できた。
しかしながら、春や夏なら乳頭山の登山道中にあるので登山客と遭遇する可能性もあるかもしれない。
日時を見計らって、ぜひ訪れて頂きたい、おすすめの野湯であった。
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